2022/08/08 10:00
一昨年に「うっせぇわ」でデビューし、一躍時の人となったAdo。彼女の最新ビッグ・プロジェクトは、8月6日に公開スタートしたばかりの映画『ONE PIECE FILM RED』とのコラボレーションだ。物語に登場するキャラクターの歌手「ウタ」という重要な役柄の歌唱部分を担当している。そして、早くもAdoが歌う挿入歌がチャートの上位に食い込んでいる。
Adoの「新時代(ウタ from ONE PIECE FILM RED)」は、2022年8月3日公開のBillboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”で7位となっている(【表1】)。中田ヤスタカが詞曲を手掛けたこの曲は、映画のオープニング・テーマであり、劇中でも使用されている重要な一曲のようだ。6月8日に配信がスタートし、翌週6月15日にはミュージック・ビデオが公開されている。チャート初登場は、6月15日公開のJAPAN HOT 100で9位。そこからベスト10内を8週連続でキープしているのだ。
Adoの過去の事例と同様に、ダウンロード、ストリーミング、動画再生数の3つがチャートの主な構成要素となっている。もちろん、ラジオの再生数やTwitterのツイート数なども動きはあるが、話題性などによって浮き沈みがあるので、安定したストリーミングなどでポイントを稼いでいるのが大きいといえる。もともと彼女はSNSでの拡散などがプロモーションの大きなツールになっていたこともあるため、この動きは間違いなくロングヒットの傾向といっていいだろう。また、MVは早くも約2000万回の再生数を誇っており、映画との親和性も高い映像なのでまだまだ伸びしろはある。加えて、すでにカラオケの歌唱回数がじわじわと上がってきていることにも注目したい。
しかしここまでの結果は、あくまでも序の口といってもいいかもしれない。おそらく映画の公開を経た次週と、CDリリースが控えている次々週分の集計を入れると、さらにチャートアップすることが予想される。その際には、この2か月ほどの地ならしが効いてくることだろう。さらなるチャート上位、そしてロングヒットに期待したい一曲だ。
Text:栗本斉
◎栗本斉:旅&音楽ライター、選曲家。レコード会社勤務の傍ら、音楽ライターやDJとして活動を開始。退社後、2年間中南米を放浪し、現地の音楽を浴びる。その後フリーランスとして活動した後、2008年から2013年までビルボードライブのブッキングマネージャーに就任。フリーランスに戻り、雑誌やライナーノーツなどの執筆や音楽評論、ラジオやストリーミングサービスにおける構成選曲などを行っている。
※記事初出時、誤字がございました。お詫びして訂正いたします。
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
<ライブレポート>B'zが37年の歴史でファンと築き上げたパッション――ライブツアー【B’z LIVE-GYM 2025 -FYOP-】
2
Nissy、45万人が熱狂した2度目の6大ドームツアーを映画化 初日舞台挨拶のオフィシャルレポート到着
3
【ビルボード】Number_i『No.II』が通算4度目となる総合アルバム首位 IMP.の2ndアルバムが2位に登場
4
<ライブレポート>水瀬いのり、10年間の歩みを刻んだ集大成ライブ「ちゃんと歩き続けた自分を褒めてあげたいです」
5
【ビルボード】米津玄師「IRIS OUT」通算11度目の総合首位、僕が見たかった青空「あれはフェアリー」が続く
インタビュー・タイムマシン
注目の画像




ウタ(Ado)×折坂悠太、『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌「世界のつづき」ティザーMV解禁
Ado、AL『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』オリジナル特典絵柄一挙解禁
ウタ(Ado)×Vaundy、『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌「逆光」ティザーMV解禁
Ado、初の全国ツアー【Ado LIVE TOUR 2022-2023「蜃気楼」】開催決定
Ado『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』ランダム封入トレカ絵柄解禁、Ado/ウタ/ルフィ/動物バンドの全4種 














